人気ブログランキング | 話題のタグを見る

備忘録

funnybones.exblog.jp
ブログトップ
2007年 03月 14日

一昨日の続き:思い出すこと

こんなことなら、ちゃんとまとめて1回で書けばよかった、と大後悔してます。細切れのメモみたいな記事になってしまった。
逮捕されたクリスタをヴィースラーが尋問するシーン。疲労に加えて、薬が切れて集中力散漫になっているクリスタに、ヴィースラーは「女優はファンを大事にしなくては」と『ファン』という言葉を繰り返します。以前にクリスタは家の近くの安酒場でヴィースラーと会っていて、その時彼は「私はあなたのファンです、本当のあなたを知っています」と話していた。その時のことを、クリスタに思い出してもらって、「大丈夫、本当のことを言っても私があなた方を守るから」とヴィースラーはクリスタを安心させたかった。彼女の顔に瞳をまっすぐ向けて、私はあなたのファンなんだよ、と。クリスタの目はうつろに泳いでいたけれど、きっと伝わったと思う。ヴィースラーの心残りがあるとすれば、クリスタを最後まで守りきれなかったことでしょう。

ヴィースラーがブレヒトを読むシーンもとても印象的だった。言葉を一つずつかみしめるように、丁寧に読み、心の中に貯えていく、その幸せそうな表情。

保管されている自分の監視記録を閲覧するのは、ものすごく辛い作業なのだと思う。自分が職場から追い出された理由は実は隣の誰それさんの密告が原因だった、というようなことがわかってしまうのだもの。まさに負の記録、でもそれを公開して閲覧可能にしているところが、潔い、残酷だけど。
と、つらつらと浮かぶことをとりあえず残しておきます、まとまりが全くないけど。

by atsumi-6FU | 2007-03-14 21:12 | movies


<< ルワンダの涙      昨日の続き:善き人へのふさわし... >>