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備忘録

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2006年 09月 24日

渋いオヤジの物語。

スティーヴン・ハンター「悪徳の都」
スティーヴン・ハンターとAJクィネルは私にとってのロマンス小説みたいなもの。最近アメリカではセックス描写の激しいロマンス小説が流行っていると雑誌で読んだが、私は銃撃の描写が激しいほうがいい。主人公は元海兵隊、ベトナム戦争で活躍したスナイパー、外人部隊の勇者、彼等は皆孤独を好み、金のためではなく(でも金は必要だが)友情・愛情・正義のためにどんな危険も省みず、たった1人で敵に立ち向かっていく。特にクィネルのクリシー物はワン・パターンだけど、そこがいい(ちなみにデンゼル・ワシントンのクリシーは私の思うクリシーではありません)。「悪徳の都」の時代は第二次大戦直後、バグジーがラスベガスを創出しようとしている頃、地域のギャングに支配されているホットスプリングスを、硫黄島での激戦で生き残ったアール・スワガー率いる摘発部隊が浄化していこうとする物語。『ボブ・リー・スワガー』シリーズは映画化されそうでなかなかされない。サービスシーンに乏しく、無理矢理恋人だの愛人だのを突っ込むのが難しいからかも?とくだらないことを考えるが、上手く作ったら素晴らしい『オヤジ映画』になると思う。誰か作ってください。

by atsumi-6FU | 2006-09-24 23:48 | books


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