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備忘録

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2006年 08月 17日

transamerica

フェリシティ・ハフマンを見るだけでも十分楽しめる佳作。ブリー(元スタンリ−)はもうすぐペニス切除手術をうけて完璧なladyになれる予定。今は幸せじゃないけど来週はきっと最高に幸せになれる、はずだった。息子トビーが現れるまでは。
父と二人で暮らすのが夢だと言うトビーにまさか自分が父親だとは言い出せないブリー。ドライブ途上のアクシデントの末にブリーにとっては悪夢の実家を訪ねざるをえなくなり、再度突きつけられる家族からの刃。
型通りの展開・描写だけれど、ハフマンの存在が作品全体を底上げしていると思う。時折彼女の顔をよぎるスタンリーだった頃の面影、表情、男としての何かが垣間見えて面白い。もともと骨っぽい顔立ちと体格だから、それほど無理はないと思うけれどそれを更に実のあるものにしているのはハフマンの演技だよなぁ〜。
この映画を見る前に「女性が演じてるからなんか見ててちょっと‥(苦笑)」という声を聞いたけれど、はてそうかしら?例えば最近TVで見た「Normal」(邦題失念)はトム・ウィルキンソンが女性としての本当の自分を取り戻す話で、ごく一般的な中高年男性が家族や社会との葛藤に苦しむ姿がリアルだった。確かに普通のおっさんがいきなりローラ・アシュレイみたいなワンピースやコンサバなピンクのスーツを着たり、ネグリジェ姿で闊歩するのは『リアル』で、「キモい」と息子に言われてしまうのもわかる。それに比べたらハフマンのブリーは『かなり綺麗』。前出の発言主はそれをリアルじゃないと言ったのかイマイチ不明だけれど、女性だから男性だから云々というのは、演技以前にトランスセクシャルに対する思い込みがあるのではないかしらん?
この夏の必見映画とは思わないけれど、フェリシティ・ハフマンを見る価値はあるかな。

by atsumi-6FU | 2006-08-17 20:08 | movies


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