2006年 08月 16日

「あなたに不利な証拠として」

常に死と隣り合わせで仕事をしている彼らは、時としていとも簡単にばかばかしい状況で死んでしまう。細心の注意をはらって慎重に仕事をしてきたのに、哀しいくらいあっけなく殉死してしまう、例えばキャサリンの夫のように。
民間人の知人とはどんどん疎遠になっていくのは仕方ないことなのだろう、神経のとがりぐあい、そこからくる反応の違い、死生観の違い、あらゆる面で人と共感しあえない体と心になってしまう。
彼らは公務員であるから、とりたてて高い給料をもらっているわけではない。割が合わない職業だ、定年まで全うする割合は低いだろう。この短編集の主人公たちは女性警官だ、独りで生きるもの、同じ警官同志で所帯を持つがうまくいかなくなるもの、様々である。彼女たちの生き方が、ひりひりとした文体で語られていく。なぜそうもつらい道を選ぶのか、なぜ自らを崖っぷちにおいたてるのか。夫が殉職した後のキャサリンの死までの数年間は果たして充実していたと言えるのか。充実していたしていない、などという物差しは不要なのだろう、彼女等はただ必死に生きている、警官であり続ける。誰のためにでもなくただ続けている、多分ほんの少しは救われるから、自分か市民かはわからないけれど。

少し前にメモしておいたものをはりつけてみました。
「あなたに不利な証拠として」(ローリー・リン・ドラモンド作 駒月雅子訳)は今のところ今年一番の読書です。
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# by atsumi-6FU | 2006-08-16 21:46 | books
2006年 08月 16日

はじめまして。

atsumiです。
これが何回目のブログ挑戦になることか…。1週間もったためしが無い私ですが、今回こそ続けて『祝一周年』いや半年でいいからもたせてみたい。
暑さで壊れている今始めるのもいかがなものかと思うけれど、思い立ったが吉日!がんばりましょう。
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# by atsumi-6FU | 2006-08-16 21:24 | 日々のつれづれ