備忘録

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2007年 06月 30日

13人いてもねぇ…

リリーことキャサリン・モリスが新宿で美しく可憐な姿を披露していた頃、ワタクシは「オーシャンズ13」を見てました。コールドケースに劣らず素晴らしかったわ!などとは口が裂けても言えないんだこれが。11は内容すっかり忘れてしまったし、12は見てない、出演者の誰かのファンでもない。ま、タダでしたからね。
ホテル王バンク(アル・パチーノ)に騙されて心筋梗塞で倒れてしまったルーベンの仇をとるべく、再びオーシャン(ジョージ・クルーニー)が立ち上がる。もちろん仲間全員が集結、ルーベンのためならたとえ火の中水の中、ぜーったいヤツをへこませてやるーっっ!という簡単なおはなし。
バージル(ケイシー・アフレック)がメキシコのダイス製造工場で働いてるところのテイストだけ、やや私のツボかも。「革命児サパタを思い出せ」というのんだくれバージルのヨタ話(壁には『テキーラ・サパタ』のポスターが)に乗せられてストライキが始まっちゃう。くだらないけど、そこだけは好きな感じ。なので、バージルと兄ターク(スコット・カーン)の二人だけで私は十分。あとは要らないっす。
ロス先生、いやにすっきりしちゃって。ちゃんと食べてますか?エレン・バーキンの胸がどうも不自然に見えてしょうがなかった。とにかく結末が決まってるし、オーシャン側が全然ピンチにならないので緊張感ゼロなんですよ。日本がお得意様なのか、日本向けのサービス・シーンが妙に多くて苦笑するのみ。13で打ち止めにしたほうがよろしいかと。
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by atsumi-6FU | 2007-06-30 23:31 | movies
2007年 06月 27日

ミディアムS2#10 The Reckoning

車のライトが急に故障し、飼い犬を追いかけて飛び出してきた女の子をひいてしまった!と夢から覚めるアリソン。ライトを直し、夢の中で走った道を避けて遠回りするも、落ち着かない。
車の修理中に入ったダイナーで見かけた女性ナディーンの心の闇を覗いてしまったアリソンは、何かあったら電話して、と名刺を渡す。ナディーンは何かに苦しみ、夫に「言わなくちゃ」と告白を迫っていた。
翌日ナディーンは自殺。アリソンは救えなかった罪悪感に苦しむ。ナディーンは何に悩んでいたのだろう?
ある夜アリソンが車を走らせていると、ライトが消えた。あたりを見回すとあの夢の時の場所だった、慌てて車を止めて外に出たアリソンが見たのは、ひき逃げにあった少女の写真と彼女を悼む花だった。そしてビジョンを見る、ナディーンと夫が酔って車を走らせている。キスしていちゃついているその時、犬と少女が飛び出し車に激突。ナディーンは救急車を呼ぼうとするが、飲酒運転で事故を起こしたらただでは済まないことを恐れた夫が拒否して、そのまま逃げてしまう。その後少女の霊が彼等の家を訪れ、メッセージを送っていたが、それに気付いていたのはナディーンだけで、彼女1人ずっと苦しんでいたのだった。
アリソンとスキャンロン刑事は、検事に事故について説明するが、あるのは推測と状況証拠だけで明確なものは何一つない。それでも夫を尋問すると、彼は「自分は全く知らなかったが、妻はひき逃げで苦しんでいたのか!」と妻に罪を着せてしまう。
やりきれないアリソン。彼女に事件のことを伝えてきたのは少女だったが、今度はナディーンが現れる。犯した罪は償ってもらわなければならない。何度もチャンスがあったのに全て無視した私の夫には、死んで償ってもらおう。

メインの部分も面白かったけど、今回1番気になったのは娘アリエルのこと。魅力的な転校生を家に呼び、彼女を喜ばせるために予言ゲームと称して彼女の未来のビジョンを教えてあげようとする。見えたのは、チューブにつながれベッドに横たわる友人の姿。結局それは、友人によく似たいとこの姿で、彼女自身ではなかった。でも自分のビジョンに悩み苦しむアリエル。楽しいものが見えるうちはいいけど、友人がケガをしたり重病に冒される姿が見えた場合、それに対処できるだけのものはまだアリエルにはない。というか、まだ自分の能力がどういうものなのかはっきりと理解できてないのだから、仕方がない(ん?既にアリソンから説明済みでしたっけ?)。この先何度も同様のことを経験し、苦しむんだろうな。多分、彼女が3人姉妹の中で1番繊細だろうし。次女はタフそうだけど。
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by atsumi-6FU | 2007-06-27 08:52 | wowow系
2007年 06月 27日

彼等のつらい旅は続く。

Law&Order SVU S1#22 Slaves
アンドリュー・マッカーシー登場。穏やかだがやや病的にも見える実業家モロー。人を支配し、虐待し、思うがままに操ることに快感を覚える人間。その毒牙の犠牲になったのは、まず妻、そして不法滞在の少女。最初は優しく接し、徐々に痛めつけ恐怖を与える。そして決して逃げられないよう、巧みに『調教』を施す。妻は娘を守るために耐えていた、そこへルーマニアからNYに渡ってきた少女イリーナが現れる。これで自分は逃れられる、夫の虐待から逃れるには、自分の代わりがなくてはならない。だから必死に夫に協力し、イリーナを探しにきた叔母を殺してしまう。もしイリーナがいなくなったら、また自分が夫の餌食になる日が再開してしまうから。
この悪質な事件を捜査する一方で、SVUのメンバーたちは心理カウンセラーとの厳しい面接をこなさなくてはならない。彼女の質問は容赦なくメンバーの心の深い部分をえぐってくる。ボスはアルコールへの絶ちがたい欲望を吐露し、ステーブラーは自分の家族と犠牲者たちの間で苦しみ揺れる心情を語る。
モローが妻やイリーナを虐待・拷問していたことが明らかになり、巧妙に隠されていたイリーナも見つかった。しかし哀しいかな、イリーナは見つかってしまった自分が悪い、とおびえている。じっとして音をたてないようにしていた、ご主人様にそう言われたから。彼女が元通りになるには、どれくらい時間がかかるだろう。苦しみはまだ続くのだ。
メンバー全員の面接が終了し、カウンセラーは宣告した。即刻異動させなくてはならない人物が一人いることがわかった、と。事件と事件の間の、束の間の休息時間を笑って過ごしているメンバーの中から、誰が去らねばならないのか。

これでS1が終了。S2冒頭で面接結果の異動が明らかになります。後任がこれまたいい味出しているので、異動も仕方ないかと思うけど、ちょっと寂しい。
ダレる話が一つもなく、多少の差はあるにしても毎回高水準でした。なるべく早い時期のS2再開を希望します。
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by atsumi-6FU | 2007-06-27 00:34 | Law&Order SVU
2007年 06月 25日

安眠中

夏なので、いつもよりどてーっ度が増してます。
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こちらもぐっすりです。
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by atsumi-6FU | 2007-06-25 23:01 | 猫、猫
2007年 06月 25日

「300」

友人には「つまらん!見る価値なし!」とざっくり斬られてしまいましたが、なにがなにが、私は大満足。大変充実しておりました。
紀元前480年、スパルタ王レオニダス(ジェラルド・バトラー)のもとへ、ペルシアからの使者がやってくる。「土と水を与えよ」降伏して服従せよという使者の言葉を、レオニダスははねつける。ペルシアの侵略が始まることは確実だが、スパルタの政事を司る司祭たちは、託宣者の「戦いは許さぬ、それよりも祭りを」という言葉を守るようレオニダスに迫る。苦悩する彼は、信頼できる勇者たちを300人集め、北方を守るためにスパルタを後にする。圧倒的な数と力を誇るペルシア軍からスパルタを守ることができるのか、レオニダスたちの闘いが始まる。
映像美という言葉はあまり使いたくなーい。『斬新な映像に酔う』ってのは若い頃のおはなし。でもこの映画の新鮮な美しさには感動します、残酷に見えて、不必要に血みどろではないし、神話のような不思議な質感がある。終盤の、スパルタ王を中心に300人が死して横たわる絵は、ヒエロムニス・ボッシュの絵を連想させる凄みがあった。あの俯瞰図、ポスターになってたらいいのに。
男優陣が個性的でかっこいい!ドミニク・ウェスト=マクナルティ@TheWireが卑怯な裏切り者なのは残念だけどーいやその、せっかくだから皆さんと同様にカラダを張って戦ってほしかったわけで(爆)。ペルシア王のロドリゴ・サントロは大迫力の異形の者でうわーい、隊長のVincent Reganも味がある、息子があっけなく命を落とした時の壊れっぷりに感動。そう、あの若く美しい戦士二人の斬って斬って斬りまくるシーンは圧巻だった。殺戮シーンがいつまでも続いてほしいというのは不謹慎だけど、ずっと見ていたいほど美麗だった。身を乗り出してよだれ垂らしそうでした私。
なにしろ無駄がない。いくらでも詰め込んで長く、くどく作れるのに、それをしない。戦闘シーンにしても、もっとあれこれ見せたくなるのが人情(?)のような気がするけど、そこには溺れない。大事なのは、卓越した王と戦士たちが命を賭して国を守ろうとする姿、なんだよね。物語がシンプルで直線的な分、私は「シン・シティ」より好きかも。もう1回見てもいいな、ホントによかった。
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by atsumi-6FU | 2007-06-25 22:14 | movies
2007年 06月 21日

知事、お久しぶりです。

昨日「ダイハード4.0」の試写会に行ってきました。なんで4じゃなくて4.0なのかはよくわかりません。.0が付いてるのは日本だけでしょ?→EmilyNZさん、ありがとう!UKは4.0ですね!
そしたら、OZの知事がFBIに転職してて、説明台詞を時々挟む役でした。知事、つまんないですあれじゃあ。何か悪事を企んでくださいよ。
今回はサイバーテロリストと対決するローテクなマクレーン刑事のおはなしで、ふーん、て感じ。アルゴリズムがどーたらこーたら言ってて、チャーリー@Numb3rsを連れてきたらどうなるかな−数式考えているうちにテロが終わっちゃうか、画面が暑苦しくなるだけかもとくだらんことを想像して見てました。
ところで今年の夏の大作は何?海賊を夏休みまでずっとひっぱるのか、それともやっぱり「トランスフォーマー」ですかね。
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by atsumi-6FU | 2007-06-21 21:07 | movies
2007年 06月 21日

ガブリエルだー!

Without a Trace S3#12 Penitence
予告編のびっくり、ダニーが刺されちゃった!は、芝居でした、よかったー。
ジェイムズ・マカボイは仮釈放が決まっていた。しかしある日刑務所内で暴動が起き、それに乗じてフェリスという名の黒人とマカボイが脱獄した。私の弟は脱獄したのではなく失踪したのよ、仮釈放が決まっていたのだから脱獄なんてするわけがない、という姉の訴えに、半信半疑ではあったがチームは捜査を始める。明らかになったのは、囚人内のギャングの頭領カンザスがマカボイに、刑務所を出たらカンザスの殺人を証言しようとしている証人の女性を殺すよう依頼をしていた、ということ。また、証言の日程が早まり、仮釈放を待っていては間に合わないこともわかった。マカボイはそのために脱獄したのだろうと、サムは仮定した。それならつじつまが合う。
フェリスが捕まった。暴動時の状況を説明させると、看守がマカボイを引きずっていったことが判明。マカボイは外に出ていない!それなら今彼はどこにいるのか?
カンザスに話してもらうしかない。ずっと断られ続けていた家族との面会をエサに、カンザスに本当のことを話せと迫るマーティン。「ランダルに聞けよ」とカンザス。
マカボイはカンザスの殺しの依頼を断っていた。カンザスはランダルに、守ってやる代わりにマカボイをなんとかしろ、と宣告。看守に引きずられたマカボイは刑務所内の教会に連れていかれ、ランダルと会っていたのだった。そしてそこからマカボイが外に出る事はなかった。

私にとっての見どころはフェリス登場のシーン。思わず「あら!ガブちゃん!」、ガブリエル@クローザーでした。いつもと違う言葉遣い(YO言葉とでも言うのでしょーか、あまり得意ではなさそう)がおかしかった。で、IMDb調べたら、2003のトニー賞でノミネートされてたんですか、あらまあ。「ヘアスプレー」で主演男優賞?しらんかった…芸達者さんだったんだ、失礼しましたー。
刺されたふりの上手なダニーも芸達者さんだ。
なんか見方間違ってますね、私。
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by atsumi-6FU | 2007-06-21 00:17 | NHK-BS系
2007年 06月 18日

「アポカリプト」

The WireのS1を見終えたので、スクリーンのマクナルティを見ましょ♪と「300」の筈だったのに席が取れず、「アポカリプト」に変更。結構人が入っている、それも年配の人がほとんど。
マヤ文明後期の中央アメリカ山間部。平和に暮らしていた部族の村に突如現れた人狩りの大群。抵抗する者は惨殺され、女性はレイプされる。そして大勢の男女が捕虜として捕らえられ、生き残った子供が置いていかれる。
連れていかれた先で女たちは奴隷として売られ、男たちは儀式の生け贄に。生きながらにして心臓をえぐりとられ、首を切り落とされる。主人公ジャガー・パウだけが逃げることに成功し、追っ手たちとの闘いが始まる。最初はただ走って逃げるだけだったが、森に生きる自分の本能に目覚め、森を味方につける術を瞬時にして悟った彼は、一人また一人と追っ手を片付けていく。なんとしてでも村の穴に置いてきた妻子の元に戻らなくてはならない。
確かに面白かったです。手に汗握るタイプの映画。ジャガー・パウと追っ手のシーンは本当にスピード感があって、アクション映画さながら。村の襲撃シーンや生け贄シーンはなかなか残酷で血がぴゅーと吹いてましたが、まあ見慣れてるので(?)気にならず。格段大げさというわけでもないので。でも近くにいた女性客が一人出ていっちゃったよ。
メル・ギブソンは、取り憑かれてるって感じがする。彼独自の歴史観と英語世界ではない別世界の再構築。登場人物たちの体に施された刺青や装飾、様々な民族衣装、儀式や建造物、どこまで史実に基づいてるのか知りませんけど、『ナショナル・ジオグラフィック』的な見応えもある。もう普通の世界では飽き足りないのねきっと。
万人に薦める映画じゃないけど、面白い映画ではありました。
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by atsumi-6FU | 2007-06-18 19:35 | movies
2007年 06月 17日

2007トニー賞授賞式

夕べのショックは「モーバン・スパーロックの30days」の録画失敗。刑務所に30日という非常に興味深い内容だったのに、半分しか録画できず(涙)再放送は来月以降?ガックシ。真ん中にデイ・ルームがあって周囲にぐるっと個室が並ぶ風景は、まるでエメラルドシティではありませんか。運動場へ出る時間は無いのですかね、あれでは他の棟の囚人と交流するのに事欠くなあ。
さてトニー賞授賞式。今回も演劇賞は興味津々。「The Coast to Utopia」9時間にわたる3部作、19世紀末の欧州革命の嵐に翻弄される人々、これは是非HBOに「エンジェルス・イン・アメリカ」みたいなミニ・シリーズにしていただきたい!トム・ストッパードの脚本をじっくり長尺で楽しみたいです。「Frost/Nixon」も面白そう、「クィーン」「ラスト・キング・オブ・スコットランド」を書いたピーター・モーガンの脚本。
ミュージカルに興味がないわけではありませんが、「ハイ・フィデリティ」「キューティ・ブロンド」のミュージカル化には興味持てない、特に後者。まあ大味なハッピーエンド映画だからミュージカルには向いてるのだろうけど、なんだかねぇ。大量受賞の「Spring Awakening」は曲を通して聴いてみたいのでCD買いましょかね。「Curtains」のデヴィッド・ハイド・ピアースの歌はよかったですー♪「フレイジャー」よりもやっぱり舞台のほうが本業で楽しいって感じかな。
プレゼンターで感動したのはトミー・チューン。風貌は老けたけれど艶のある歌声とすらっとしたスタイル、今は演出や振付けが本業なのかなぁ。踊ってほしー!
スピーチが良かったのは演劇主演男優賞のフランク・ランジェラ。大方の誰それに感謝式(もちろんそれはそれで楽しいのだが)とは違って、自身の台詞を引用しながら、日々競い合う仲間たちへの感謝とエール、もちろん時間内。

トニー賞は地味だけど暖かな式ですね。ほとんどの作品が日本では見られないし、DVDが出るわけでもないので各受賞作の魅力を十分に知ることができないのは残念だけど、式だけでも楽しめるのはありがたい。途中のブロードウェイルポを省いてくれたらもっとありがたいが。
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by atsumi-6FU | 2007-06-17 13:04 | NHK-BS系
2007年 06月 16日

「あるスキャンダルの覚え書き」

デビッド・エアー監督、パトリック・マーバー脚色、フィリップ・グラス音楽。ケイト・ブランシェット、ジュディ・デンチ、ビル・ナイ。
クリス・メンゲスのカメラは残酷だ。何度もしつこくバーバラ(ジュディ・デンチ)の手の甲を大写しにする。血管が太くごつく浮き出た手。苦労を積んできた手。シーバ(ケイト・ブランシェット)の白くなめらかな手とバーバラの手が交互に映る様は残酷なコントラストとしか言いようが無い。

バーバラは孤独な独身女性。労働者階級の子供たちが通う中学校で歴史を教えている、学ぶ気などさらさらなく反応の無い子供たちに向かって、マルティン・ルターの95ヶ条を説いたとて何になるのか。家に帰れば猫のポーシャが待つだけ。最近人と触れ合ったのはいつのことだろう?
ある日その学校へ新しい美術教師シーバが赴任してくる。独特なスタイルを持つ彼女はすぐさま教師たちを虜にした。バーバラは最初のうちは距離を置いていたが、生徒たちの喧嘩を止められないシーバを助けたため、二人の付き合いが始まる。やっと私の理解者が、私と相通ずるものを持つ者が現れたとバーバラは天にも昇らん幸せな気持ちになる。
このまま『いいお友達でいましょうね』が続けばよかったけれど、そうはいかない。シーバは男子生徒と性的関係を持ってしまう。なぜなのか自分にもよくわからない、優しく知的な夫(ビル・ナイ素敵!)と子供に囲まれた穏やかな生活に耐えられなくなったのか、ふと魔がさしたのか。少年とのセックスは明らかに罪、露見すればもちろん学校は解雇される、家庭も崩壊、社会的地位も何もかも失う。でもシーバは堕ちてしまった。「なんとかなると思った」というのは余りにも愚かで、失笑せざるを得ない。
シーバの生徒との関係を知ったバーバラは怒りと失望で身を震わせるが、即座に悟る。今回のことはチャンスだ、これで彼女を自分の支配下に置く事ができる。誰にも言わない代わりにあなたは私のもの、永遠の借りを作ったのよ。そしてバーバラとシーバの秘密の香りのする連帯関係が始まった。
少年とはすぐ別れる約束だったがシーバは守れないままでいた。何かとバーバラが顔を出してくることにシーバの家族が辟易し始める。なぜいつもあの女がいるんだ?と夫もイライラしている。バーバラの思いだけがどんどん強くなっていく、哀れなくらい。

この映画の見どころはジュディ・デンチだ。誰からも好かれず、ふれあいをもてない、でも人一倍寂しがりやで誰かとつながりたい、自分のことをわかってほしいと強く願い続けている。その願望がグロテスクな形でしか表現できない不器用な女性。あまりにも長い間そういう状態でいたから、自分がやや怪物めいてしまっていることがわからない哀れな女。
シーバに初めて食事に招待された時の、バーバラの上気した表情はまるで少女のようだった。友情で十分ではないか、でも彼女は友情以上でないと満足できない。
彼女の家は地下へ降りたところに玄関がある、その奥まった感じの家の中に罠を張ってずっと待っていたバーバラ。シーバは罠にかかるが、蜘蛛の糸を自分で切り、自分の足で歩いていくことを選ぶ。
先に見た友人が「まるで『サイコ』だ」とメールを寄越してきたが、さもありなんなラストがなんともいえない余韻を残す、味わい深い映画だった。

余談:シーバに恋したことを伝えてくれない?とバーバラに頼みにくる学校の同僚はスパーズのサポで「3-1で勝ったよ!デフォーが決めたんだ」(^^;)一方バーバラの父はチャールトンのサポだったそうで。やっぱり映画の中ではスパーズ強いな。「チャリングクロス街84番地」でもアンソニー・ホプキンスが見に行く試合はスパーズ戦だったもんな〜。
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by atsumi-6FU | 2007-06-16 23:23 | movies