カテゴリ:Law&Order SVU( 11 )


2007年 06月 27日

彼等のつらい旅は続く。

Law&Order SVU S1#22 Slaves
アンドリュー・マッカーシー登場。穏やかだがやや病的にも見える実業家モロー。人を支配し、虐待し、思うがままに操ることに快感を覚える人間。その毒牙の犠牲になったのは、まず妻、そして不法滞在の少女。最初は優しく接し、徐々に痛めつけ恐怖を与える。そして決して逃げられないよう、巧みに『調教』を施す。妻は娘を守るために耐えていた、そこへルーマニアからNYに渡ってきた少女イリーナが現れる。これで自分は逃れられる、夫の虐待から逃れるには、自分の代わりがなくてはならない。だから必死に夫に協力し、イリーナを探しにきた叔母を殺してしまう。もしイリーナがいなくなったら、また自分が夫の餌食になる日が再開してしまうから。
この悪質な事件を捜査する一方で、SVUのメンバーたちは心理カウンセラーとの厳しい面接をこなさなくてはならない。彼女の質問は容赦なくメンバーの心の深い部分をえぐってくる。ボスはアルコールへの絶ちがたい欲望を吐露し、ステーブラーは自分の家族と犠牲者たちの間で苦しみ揺れる心情を語る。
モローが妻やイリーナを虐待・拷問していたことが明らかになり、巧妙に隠されていたイリーナも見つかった。しかし哀しいかな、イリーナは見つかってしまった自分が悪い、とおびえている。じっとして音をたてないようにしていた、ご主人様にそう言われたから。彼女が元通りになるには、どれくらい時間がかかるだろう。苦しみはまだ続くのだ。
メンバー全員の面接が終了し、カウンセラーは宣告した。即刻異動させなくてはならない人物が一人いることがわかった、と。事件と事件の間の、束の間の休息時間を笑って過ごしているメンバーの中から、誰が去らねばならないのか。

これでS1が終了。S2冒頭で面接結果の異動が明らかになります。後任がこれまたいい味出しているので、異動も仕方ないかと思うけど、ちょっと寂しい。
ダレる話が一つもなく、多少の差はあるにしても毎回高水準でした。なるべく早い時期のS2再開を希望します。
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by atsumi-6FU | 2007-06-27 00:34 | Law&Order SVU
2007年 04月 17日

悪い血なんて嘘だ

Law&Order SVU #11
ゲイの若者セス・ラングドンが殺されたのは、運が悪かったから。彼に問題は何もない。父親は『同性愛は治せる』とうたう道徳家だが、彼が殺したわけではない。痴情のもつれがあったわけでもない。ゲイ・パーティが開かれたアパートの1階に住んでいた男ジェシーと、その兄レイに問題があったから。二人は幼少期父親に性的虐待をうけていた。兄はレイプと傷害で15年服役、弟は「自分は父親にレイプされていない」と偽証した過去を抱えて、兄から毎週のように責められ、罪悪感の塊と化していた。仮釈放になった兄は弟の家に押し掛け、更に弟を苦しめ、罠にかける。お前も罪を犯す、それが俺たちの運命だ、と弟をコントロールした。罪悪感と、性的虐待を受けた心の傷と、兄への憎しみ、全てが混乱して、ジェシーはセスを殺してしまった。時間をかけて兄は弟の人格を破壊し、その仕上げにセスが利用され、殺されてしまった。

本筋の隣でマンチ大活躍。セスの監視役の尋問中関係ないことで熱くなりすぎ脱線、「キャシディはいないのか、ったく」とボスにあきれられる。笑えた。ベンソンの出自について知り、ベンソンに情報を提供する。いつもシニカルでどこまで本気かわからないマンチだけど、根っこは誠実。ベンソンを助けたいと心から思っている、優しいよ。
そしてステーブラーもナイトのようにベンソンのそばに立つ。ステーブラーとマンチに守ってもらえるなんて幸せだーっっ!(違)
捜査のキーポイントとなる、パーティを映したビデオを提供した警官バンドリーニ、涼やかなお顔。警官はゲイであってはいけないと条例で決まっているわけではないが、実際にはかなりつらい。
母親のレイプ犯=自分の父親かもしれない男を見に行ったベンソン、「彼は父じゃない、絶対に違う」と言うけれど、否定する彼女を見つめるステーブラーのまなざしは複雑だった。性癖は遺伝するとか犯罪人の子供は罪を犯しやすいとか、気軽に話す同僚たちのそばで、心を痛めているベンソンを誰よりもわかっているのはステーブラー。
かっこよかったのは地方検事のアビー!レイのほうが罪が重くなるようにするわ、任せて、ぽんっとボスの肩をたたく。そのさりげない仕草とややしゃがれた声がかっこいい。
毎週厳しい話が続きます。
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by atsumi-6FU | 2007-04-17 23:56 | Law&Order SVU
2007年 04月 02日

本当の卑劣漢

Law&Order SVU #9 Stocks & Bondage
女性が首を吊って死んでいた。鑑識は自殺だと主張するが、そうとは言い切れないとステーブラーたちは主張。全身にピアスや多数の傷痕がある。彼女はレイラ・ブリッグス、ウォール街で投資アナリストとして働いていた。
母親は自殺なんてするわけがないと言うが、娘の本当の心の内はわからない。理解しようと努めてはいた、事件の日もケーキを持って娘の部屋を訪ねて、SM衣装で首を吊っている娘を発見。警察が来る前に革の衣装をガウンに着替えさせていた。哀しい親心。SM服を調べると、他人のDNAが付着していた、つまり誰かがいっしょにいたわけだ。また、鞭の柄には50万ドル相当のダイヤモンドが隠されていた。相手はいったい誰で、ダイヤの意味するところは何だ?
レイラの会社の社長フランク・マーティン、レイラの上司ショーリン・フー、皆がレイラの性癖やダイヤのことを承知していて、全てノーマルな風を装う。
レイラが担当していた慈善団体『ニュービジョン基金』は、マーティン・ファンドによって資金洗浄に利用されていた。その組織の代表者によって、レイラが参加していたSMパーティの存在がわかり、その筋からフランクの暗部を知る女性を発見、不法滞在を移民局に通報するぞと脅して、彼女に危ないセックスを強要していた。それは首を締めて窒息死寸前まで追い込むものだった。
ステーブラーたちがマーティンの会社を再度訪問、彼等は跡形もなく姿を消していた。マーティン・ファンドは詐欺会社だったのだ。レイラ殺しの容疑者として引き続き彼を追うSVU。そこへ登場するのが、テネシー州商務局の検査官タッカー、退職金の運用をマーティン・ファンドに任せていたので実態調査にきたという。テネシー州の金はとりあえず無事らしい。
ショーリン・フーがダイヤモンドを売りにきた。彼女の恋人はデヴィッド・ケルプ、ニュービジョンの代表。そして彼も殺されていた。ダイヤを現金化した後ショーリンがフランクと会う約束をしていたホテルの部屋へステーブラーたちが向かうと、そこにはタッカーがいた。間もなくフランクも捕まる、高飛びは失敗。
タッカーとフランクは幼なじみ、子供の頃から同じ趣味、女を吊るしていたぶることが大好きだった。涼しい顔をして獣以下の卑劣な男たち。

彼等の周囲に集まる女性たちの弱みや趣味につけ込み、己の歪んだ欲望を満たしていた男二人。二人とも育ちが良さそうで、つるっとしたきれいな外見。しかし一皮むけば、下劣な本性が姿を現す。ベンソンたちの取り調べに対して「ひどいじゃないか」と抗議するフランクに向かって、「秘書の太腿に煙草を押し付けたり、お年寄りのなけなしの年金をかすめとったり、息が出来なくなるまでレイラの首を締めて、死体をお母さんに見つけさせてしまう、そういうのを本当のnastyというのよ」とベンソンは言い放つ、全くその通り(nastyを野蛮と字幕にすると、ニュアンスがやや違うような気がするのですが)。
昔、女たちを吊るしてもてあそんだのは「退屈しのぎだよ」とさらっと言うタッカーに、いつも冷静なジェフリーズもキレた。二人とも腐り切ってます。

私事ですが、先週今週と風邪をこじらせたのか咳がひどく、セキで寝られないという夜が続いています。やっと今日医者に行けたので、なんとかよくなるとは思うけど、咳ってつらいですね〜体力が落ちたのを痛感してます。げほげほ。ボネコ加湿器が欲しくなりました。
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by atsumi-6FU | 2007-04-02 20:49 | Law&Order SVU
2007年 03月 21日

悪魔にPityとは言われたくない。

いやな後味の残るエピソードが二週続きました。
Law&Order SVU #7 Uncivilized
ライアンという少年の死体が発見される。不良風のジミーGとマイクDによると、気味悪い男がライアンが殺された日も公園をうろついていたという。そのタービットという男には、児童への性的虐待で逮捕された過去があった。タービットが第一容疑者として一気に浮上、更には彼の前歴を知った住民たちから、タービット排除・非難の声が激しくあがり、タービットを釈放できない雰囲気が出来上がっていく。しかし決定的な物的証拠は無い、バーテンダーの証言により、アリバイもあることがわかった。タービットは釈放されるが、ライアンの父親によって射殺される。
ステーブラーたちはもう一度最初から事件を見直すことに。1番最初の証言者ジミーとマイクに再度確認を取ると、証言内容が食い違っていることがわかる。現場をくまなく探すと、ライアンの眼鏡も発見され、指紋が取れた。ジミーとマイクそれぞれに、本当のことを話してもらわなくてはならない。彼等は話し始める。

ラストのジミーGとマイクDへの尋問シーンが強烈。マイクはいきがっていた態度が崩れ、決して強くない自己が露呈する。ジミーはあくまでも虚勢を張ったまま。自分たちは児童虐待者を見つけて退治してやったんだ、何が悪い?ライアン?ヤツはretardだから、どっちみちloserじゃないか。ジミーの顔は必死だった、自分はloserじゃない、それを証明するために彼が選んだやり方は、余りにも残酷で明らかに誤りだったが、それを認めてしまったら彼は崩壊してしまう、まるでそんな感じ。ステーブラーとベンソンは絶句するばかりだった。

#8 Stalked
地方検事カレン・フィッツジェラルドが惨殺死体で発見される。石で殴られレイプされ、頭を銃で撃ち抜かれていた。彼女はどんな事件も厭わず引き受け、敵が多かった。怨恨の線で彼女が過去有罪に持ち込んだ人間をあたっていく。
リチャード・ホワイトという現在は不動産業を営む傲岸な男が、過去カレンによって有罪になっていた。一応アリバイはあるが、怪しい。彼の過去を調べるうちに、灰色がどんどん黒になっていく。アリバイは偽物だった、カレンのストーカーだった、不動産業のパートナーのキンバリー・フィリップスもホワイトに脅迫されているようだ。そして彼は今度はベンソンに目を付けた、彼女の経歴を諳んじ、生活の場も把握している。
ホワイトは巧妙で、全く尻尾を出さない。そうこうしているうちに、彼を訴えたルイーズが殺された。明らかにホワイトの仕業なのだが、やはり決定的な証拠がない。
ベンソンに執着するホワイトは、彼女を公園に呼び出した。それを利用して彼を逮捕、ベンソンが尋問にあたる。どこまでも巧みな彼は、最後まで一枚も二枚も上手だった。

常に主導権は自分にあり、全ての人間は自分の支配下にあるというのが基本のホワイトは、まさに悪魔。自分に逆らう人間は徹底的に痛めつけ、尊厳を傷つけ、命を奪って当然。相手をコントロールするために様々な情報を集め、相手の弱点を徹底的に攻め、反撃すら許さない。ベンソンは負けはしなかったが、勝てない。ステーブラーも同様。刑務所に送ることはできるだろうが、悪魔をこの世から消し去ることはできない。
願わくは、ベンソンが悪夢にうなされることがありませんように。
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by atsumi-6FU | 2007-03-21 23:43 | Law&Order SVU
2007年 03月 08日

Law&Order SVU #6 まだ大学2年生

女子大生の死体が発見される。レイプされ、殴打されて死んだようだ。彼女は優秀で美人、大学バスケの『ホステス委員会』に属していた。ホステス委員会とは、なんぞや?バスケで勉強が遅れてる選手の手助けをしたり、洗濯をしてあげたり、その他いろいろ優しくしてあげるお世話係らしい。とくれば、大体想像はつきますが…。
殺された彼女の名前はジーン・ギャラガー、まだ2年生だった。大学は協力的ではない。バスケ部の有力選手がレイプ殺人に関係しているかもしれない、とくればさもありなん。名声に傷がつく、バスケ関係の収入に響く。
が、これは殺人事件。SVUのメンバーが綿密な捜査を続ける中浮上してきたのは、バスケは
上手いが素行不良成績不良のライリー、バスケだけでなく学業も優秀な黒人選手チャック。
ジーンは最近酒に溺れていた。その原因は、レイプ。2ヶ月前のバスケ部のバーティ後、彼女は選手の誰かにレイプされていて、心身共にめちゃくちゃな状態にあった。
レイプの犯人がライリーであることは明らかになったが、彼は殺してはいない。チャックのアリバイは母親が強力に証明。そして登場するのは、フランス文学のルソー教授。ジーンに尋常ならぬ執着心を持っていた、ストーカーもしていた。
ルソーは逮捕され、壊れた人形のように話し始める。彼の物語は実におぞましいものだった。ステーブラー、ベンソン、ボス、皆の顔が歪む。

SVUは捜査がほとんどで、その後の裁判の様子が出てくることはあまりありませんが、地方検事たちはちょこちょこ出てきます。今回のアビーは声がハスキーで挑戦的な風貌が良い。彼女ががんがん攻めていく裁判シーンが見たいものです。

カレッジ・スポーツの暗部を描きつつ、真犯人は歪んだファンタジーと共に生き、罰から逃げ延びてきた男だった、というのが皮肉というか哀しい。
そして今週もステーブラーは長女モーリーンの行動にはらはらし、やや横暴な態度もとり、最後はやっぱり仲直り、というパパぶりを披露するのでした。そういえば、最近の米ニュースで、最近では9才で初潮を迎える少女も少なくない、と伝えていました。その分思春期にも早く突入するわけで。S1の8年後の今は、更に悩ましい時代になっているのですね。
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by atsumi-6FU | 2007-03-08 00:04 | Law&Order SVU
2007年 03月 05日

少女は旅に出たかった

Law&Order SVU #5
紀行作家リチャード・シラーが死体で発見される。口はテープで塞がれ、真っ赤な下着が突っ込まれていた。仕事は順調、人間関係も円満、人望もある。離婚した元妻とも良好な関係を維持していた。
疑われるのはまず、大家のアナベル・ヘイズ。シラーに対してかなりの執着心を持っていた。シラーに相手にされず、頭にきて殺したのか?
次に娘のバージニア、母親同様シラーに気持ちを寄せている。母親を馬鹿にした風な物の云い、クールで謎めいた態度が目立つ。
アナベルの恋人トム・デイトンも容疑者として浮上、シラーのことばかり話すアナベルに腹が立って、シラーを殺したのか?
トムはトムではなかった、過去に児童性的虐待で捕まったことのあるスコット・デイトンが弟の身分を借りて生きていたのだった。一気にシラー殺しの疑いが高まる。
スコットは「アナベルとバージニアがシラーを取り合い、バージニアが勝ち取った」と話す。少女を喰いものにする輩が許せないステーブラーはスコットが犯人だと、暴走気味。バージニアも、スコットが自分にセックスを強要していたと涙ながらに語る。
が、証拠は別の物語を示す。殺人の直前、シラーとバージニアがセックスしていたことが判明。ベンソンはバージニアが犯人であると確信するが、娘モーリーンの存在があってか、ステーブラーはどうしてもバージニアを被害者に考えたい。そしてバージニアが自殺未遂、アナベルはSVUを訴えるという。決定的な証拠が上がらない中、ステーブラーとベンソンの見解が対立、このままでは先に進めない。
必要なのは真実、バージニアがやっと話し始める「いっしょに旅に出たかった、ここから連れ出してほしかった」

ヘイズ家は、そんなにイヤな場所だったのか。アナベルはアルコールに溺れていて、男漁りに必死だが、娘を殴るわけでもないし、金銭的な苦労もさせていない。
少女が大人になる過程にありがちな現実逃避、父親代わりの誰かが欲しくて幻想を抱き、見つかったと思うと過剰に依存する。本当の『ソウルメイト』なら、旅行から帰るのを待っていられるはず。欲しいものが得られないとわかった時の暴走を、「子供だから」と社会は許してくれない。相手の人生を奪ってしまっただけでなく、自分の人生をも台無しにしてしまったバージニア。誰が何を教えたor教えないからこうなるのだ、というものではないが、親であるステーブラーは娘たちにどう接するのがベストであるのか、これからも悩むのだろう(悩み過ぎ)。

シラーの著作についてSVUの皆が談義するシーン、マンチが「マディソン郡の橋」を駄作だと一刀両断、キャシディは悔しまぎれに「俺が言ったのは映画のほうだ」と反論(苦笑)、マンチが正しいと思うぞ〜。
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by atsumi-6FU | 2007-03-05 14:03 | Law&Order SVU
2007年 02月 23日

Law&Order SVU #4 「ヒステリー」

娼婦然とした女性の死体が発見される。ビニール袋をかぶせられ殴られた模様。身元は不明だが、売春婦と仮定して捜査を始めるステーブラーとベンソン。過去同様の暴行を受けた娼婦がいることがわかるが行方不明。
殺されたのは裕福な家庭の女子大生トレイシー・ヘンダーソンだった。優秀で幸せな彼女がなぜ娼婦のような格好をしてタイムズ・スクウェアにいたのか?
トレイシーの恋人デニスにはアリバイがある。アルバイト先の学習センターで彼女が教えていたトラヴィスが仮釈放中で怪しいと思われたが、自室で死んでいた。
行方不明だったロリンダが見つかり、彼女の話から犯人は『警官』である可能性が高いことがわかる。
トレイシーの現場にいたディアンジェロを最初疑うが、彼の相棒であるリドリーの方が危険人物であると27分署のレニーからアドバイスを受け、彼の過去を徹底的に洗い出す。すると、恐ろしい真実が判明するが、トレイシーの事件はそれとは関係がなかった。では誰がトレイシーを?

リドリーの事件で独立したエピソードが作れるのに(「コールドケース」向きかも?)解決の糸口としてあっさり使っておしまい。贅沢といえば贅沢、その分トレイシーの事件の印象が、メインの割には薄まってしまったような気もします。
なんてつまらない人間に殺されてしまったのでしょう。トレイシーはきっと、ずっといい子で育ってきて、優秀で周囲の期待も大きかったと思います。ちょっと羽目を外しただけなのに。

今週のパパ・ステーブラーは、次女の『貞操』を心配。12歳の彼女にサッカーの守備を教えるようなふりをして「いかにして自分の身を守るのか」を愚直なくらい一生懸命話して聞かせます。娘の方が一枚上手で「パパ、私はバージンよ」ステーブラー、呆然と凍り付く。大笑いです。
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by atsumi-6FU | 2007-02-23 22:21 | Law&Order SVU
2007年 02月 16日

虚飾の世界

Law&Order SVU #3 Or just look like one
深夜の病院の前に、若い女性が置き去りにされる、瀕死の状態で。ハンマーにる殴打、アンフェタミンの過剰摂取、そして異物によるレイプ。意識不明である。
所持品から身元はすぐ判明、テレサ・バージェス、16歳、ファッションモデル、芸名はジャズミン。ニーナ・ラズロという凄腕エージェンシーの元で働いていた。ステーブラーとベンソンがラズロの事務所を訪れるが、真っ当な感じはしない。非協力的。
担当カメラマンのカルロ・パリーシも同様。すらすらとアリバイをしゃべり、よくあることさ的な態度。カルロの助手のデボラも元モデルで、リッキー・ブレインというモデル狙いの連続犯に襲われた過去を持つ女性だった。
リッキー・ブレインが出所したことを聞き、ステーブラーたちはブレインのもとへ向かうが、今回の事件には関係がないようだ。

マンチたちが新しい情報を得ていた。ジャズミンは計量をパスできず、仕事を得られなかった。170センチで49キロ、このどこが不合格なのだろう。その後モデル仲間のヴァネッサ・ウォンと一緒に帰ったらしい。
ステイブラーらがヴァネッサの家を訪ねると、27分署のレニー・ブリスコ刑事&エディ・グリーン刑事がそこに来ていた。ヴァネッサも殺されていたのだ。同日のことで、凶器も同じである。
ジャズミンが携帯電話をかけた相手ハンプトン・トリルの線から、ラズロがモデルたちに薬物を提供していたことが判明。更に、カルロがモデル相手に卑猥な写真を撮っていたことも、その写真を奪ったジャズミンが彼を脅していたこともわかる。
結局犯人はカルロとパートナーであるデボラだった、
そしてジャズミンは亡くなる。

Beauty is power、それを無くしたらゴミ同然よ、とデボラ。『美』を自己の拠り所としている女性たちのこだわりや争いが、殺しにまで発展してしまう。なぜそこまで、と凡人は思うけれど、一度あの世界に属した者は、別のものさしを持ってそこから離れることが、かくも困難なのだ、ということか。
そしてまた、彼女たちの美は絶対的なものではなく、誰かに評価してもらったり、誰かを所有することが必要。自己完結する世界ではないのです。

ぜーんぜん太ってない長女モーリーンがダイエットをしていることを知ってステイブラーは慌てます。心理カウンセラーに相談した彼は、美味しいイタリア料理の店を予約して、「お前は留守番だ」と妻と二人で出掛けてしまいました。唐突だけど、効果あったのでは?娘には甘くなりがちな父親ステイブラー、時には突き放さないと。

今回はゲストがいろいろ、捜査シーンも盛りだくさんで見どころ満載です。SVUのボスはL&O本家組とつもる話をあれこれ&お食事とかで、ちょっと休憩気味でした。たまにはいいよね。

しかしなぁ…170センチで49キロですか?痩せ過ぎだよ(>_<)
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by atsumi-6FU | 2007-02-16 18:38 | Law&Order SVU
2007年 02月 02日

死によって救われるものとは。

Law&Order SVU #2 A single life
アパートの8階から女性が転落死する。彼女の煽情的な赤い下着姿は大勢の野次馬の目を惹く。痴情のもつれか怨恨か、とにかく他殺の線で捜査にとりかかるステーブラーとベンソン。
グレッチェン・クインという名前が判明するが、出身地も係累も不明。わかったのは毎週かかっていた精神科医とコラムを投稿していたことだけ。精神科医は渋々、彼女についての情報を話し始めるが、実は彼自身グレッチェンと関係を持っていた、精神科医にはあるまじき行為。ただ彼女を殺すまでの動機は持っていない。
ニュースキャスターのダラスもグレッチェンと付き合っていた、クロンカイト気取りのイヤな奴だが、彼も殺人にいたるほどの何かがあったようには見えない、アリバイもある。
捜査は袋小路に入ったかと思われたが、彼女の遺品から、やっと彼女の本当のことが分かり始める。彼女は父親の性的虐待から逃れてNYにたどり着いたのだった、離れて暮らしている姉も同様の被害者、実の父親は素知らぬ顔で新しい家族と表面的には幸せな生活をおくっている。しかし彼には10歳の娘がいる、これ以上被害者を増やしたくない、とベンソンは必死で姉を説得し、姉は父親と対決することに。その対決は当事者にとっても、見守るステーブラーたちにとっても地獄の苦しみのようなものであった。
そしてグレッチェン=スーザンの死の意味がわかった…。

グレッチェンは死をもって自分を解放し、結果的には、義理の妹を救ったことになります。父親ロバートと姉エレンが対峙するシーンを見ている限り、彼が改心したとは全く思えません。いつか彼は姉妹にしたのと同じ行為を今の娘に対しても行うであろう、ということが容易に見てとれます。エレンの叫びは、私たちの息を止めそうなくらい、激しく哀しいものでしたが、彼女の声は父親に響いたのでしょうか?グレッチェンの死とエレンの慟哭を聞いてもなお、何も変わらないのだとしたら、それは人間ではありません。

ダラス役のMichael Nouri、どこかで見たと思ったら、「コールドケース」で愛人を殺害した医師でした(S1 #21)。OCにもこの先出るらしい。
SVUのボスが毎回くわえている赤い棒状の食べ物?らしきものが、何か知ってる人、教えてください。気になってしょうがない。
このエピは、ステーブラーのすてきなお体が拝めるエピでもあります、眼福です、なんまんだぶなんまんだぶ(?!)
ステーブラー家のディスポーザーが故障する原因は、息子の飼っていた亀だった、というくだりは、深刻な内容の中でほっと笑えるひととき。「僕がシンクにおいた亀は?」ステーブラーが一生懸命掬い出していたものは、亀の残骸だったのか(^^;)
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by atsumi-6FU | 2007-02-02 14:16 | Law&Order SVU
2007年 01月 04日

復讐の結末

LAW&ORDER SVU #1 Payback
タクシー運転手の死体が発見される。全身には37箇所の刺し傷、性器を切り取られていた。性的関係のもつれ、怨恨か?
残されていた免許証は他人のもので、被害者はチェコ人の妻を持つステファンという男とわかる、子煩悩な優しい夫だったと悲しみに沈むその妻。
その後の捜査からステファンはセルビアの戦犯、民族浄化の司令官であったことが判明。大勢の女性が彼にレイプされ、なぶりものにされたというのに、ステファン・タンジックは無罪となり、このNYにやってきたのだった。被害女性はNYに5人いる、ステーブラーとベンソンは順番に彼女たちを訪ねていく。彼女たちの中に犯人はいるのだろうか?

Garotoさん、感涙ものですね、あのテーマとあの青赤白の字が浮かんだ黒い画面が、DVDプレーヤーを通してではなくて、左上隅に『FOX crime』の文字入りでお茶の間に登場。素晴らしい(涙)

SVUは、非常にシンプルなドラマで、冒頭に性的な要素の強い事件が起こり、SVUのメンバーたちがこつこつと捜査を続け、逮捕、複雑でつらく哀しくやりきれない事情が判明する、言ってしまえばそういうドラマです。ほとんど蛇足ですが、メンバー紹介を簡単にさせていただきます。

クリーガン警部:頑固一徹。熱い人間だが、情には流されない。部下たちを的確に把握していて、叱るときは叱り、守るべきときは守る。いい上司。
エリオット・ステーブラー(クリストファー・メローニ):妻子有り。非常に子供思い。子供の虐待事件が多いことに心を痛めていて、時として過剰反応することもなきにしもあらず。
オリビア・ベンソン(マリスカ・ハージティ):母親がレイプされた結果産まれた、という複雑な出自を持つ。
ジョン・マンチ(リチャード・ベルザー):言わずとしれたマンチ。ボルティモア署から異動してNYへ来た。諧謔的な物の云いが面白い。
ブライアン・キャシディ(ディーン・ウィンタース):マンチとコンビを組む。まだ青臭い部分多し。数話でなぜかあっけなく異動。
モニーク・ジェフリーズ:マンチの言葉をうまくさばいていく様が小気味良い。S1最後の面接のせいでS2の最初で異動。
彼等に加えて準レギュラー的に、地方検事や心理カウンセラー等が登場してきます。

取り扱われる事件が、一筋縄ではいかないものばかりで、見終わって気分爽快になるエピソードは滅多にありません。捜査のやり方は地道に足で稼ぐ昔ながらの刑事仕事、もちろんその影には鑑識の細かい分析がありますが、それは表には出てきません。あくまでも刑事たちが時には投げ出したくなったり、容疑者を殴りつけたくなるような衝動を抑えて、こつこつと捜査を続けていく様がとてもリアルです。

久しぶりにこのPaybackを見て、ベンソンがまだ未熟者ぽかったんだ、と面白かったです。この事件をうまく扱えないようなら、SVUには要らない、と警部にはっきり言われてしまう、一種の資格試験的なケースですね。ステーブラーがうまくリードして、ベンソンは試験に合格、この後2人の名コンビは8年続いて今も継続中ですが、日本では最後まで責任持って放映してくれるのかなー?よろしくお願いしますね、FOXさん!と、ここでお願いしてもしょうがないのですが。
本放送は2月から。とても楽しみです。
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by atsumi-6FU | 2007-01-04 00:33 | Law&Order SVU