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備忘録

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2007年 10月 01日

堕ちた弁護士ニック・フォーリン S3#7 Hazel Park

親であること、親になること、親であることを放棄すること。
ニックの事務所が養子縁組パーティのために事務所を開放する。ニックの父パートンはシャノンと事実上親子のように暮らしていたが、正式に養女として彼女を迎えたいと強く願うようになった。シャノンも快く承諾し、あとは実父のサインをもらうのみ。
養子を迎えようと手続きを進める夫婦がいた。実母は経済的に子育ては無理と判断し、養子に出すことにしたのだが、最後のサインの後フォーリン事務所で転倒して大ケガ。その結果多額の保証金が貰えることになって「やっぱり返してほしい」と気が変わってしまう(こうするためにワザと転んだのかしらん?という疑問は尽きない)。最初は拒んでいた夫婦だったが、返してほしいと願っている実母から子供を奪うことはできない、と養子縁組を白紙に戻す決断をする。複雑な心境で見つめるバートン。
社会奉仕の一環だからと、児童公園の整備に行かされるニック。そこで出会ったロニーは以前自分が担当した青年らしい。記憶の無いニックだったが、ロニーは親しげな風でニックを頼ってくる。財布は盗られるわ、身を持ち崩したのはあんたのせいだとなじられるわ、ちょっとそれはないんでないの?なのだが、ニックは不思議と淡々とした態度を続けて、ロニーを突き放すことはしない。
予想できた展開だが、シャノンの実父はサインを断った。これが父の愛なのか、何かの思惑があってのことなのかはわからないが、バートンはその返事を受け止めるしかない。納得のいかないシャノンは裁判にすれば絶対勝てるよ!と怒るが、父であることを相手から強行に奪うことが果たして正しいことなのか、悩ましいところだ。
裕福な家庭から弾かれストリートで売春と薬漬けの生活をおくる女性ローラ。車内に子供を放置したため当然子供は奪われ、実家の両親は「育てる代わりに薬を絶たない限り娘とは会わせない」と要求。ルルは両親とローラの間を取り持とうとするが、両者の間の溝は修復できるレベルでは無かった。いったんは実家へ戻りたいと言った彼女だが、結局ストリートへ戻る。整備の終わった公園のベンチで震えながら横たわる彼女に、通りかかったニックが毛布をかける。ローラは早晩死ぬだろう、でもそれを選んだのは彼女、そこまでせざるを得ない親との軋轢とは一体何だろうか?
格別何かが盛り上がるエピソードでは無かったけれど、心に残るスケッチの数々だった。このエピの演出はエミリオ・エステベスさん、いい腕してると思う。

by atsumi-6FU | 2007-10-01 13:02 | FOX CRIME系


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