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備忘録

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2007年 09月 09日

コミュニケーション不足。

コールドケース S3#10 Frank's Best
父と息子の関係って微妙だ。父親は息子に格別の思い入れを持っていて、でもそれをきちんと言葉に出来ないことが多い。息子は「言ってくれなきゃわからない」から、父に疎んじられてると誤解して、結果父親の片思い状態になってしまう。
フランクはトミーを愛していたし、期待もしていた。トミーも父親が大好きで、父のためにがんばりたい期待にこたえたいと強く思っていた。母親が生きていた頃は、彼女が二人の間をうまくとりもっていたんだと思う。でも彼女がいなくなってしまうと、それぞれどうしたらいいかわからず、父は仕事に没頭、息子は不良少年との浅い付き合いに逃げる。そこへリカルド登場。彼は仕事ができるし思いやりの心も人一倍持っていて、フランクの右腕となり心の穴を埋めることにもなった。フランクがリカルドを家族同様に思い始めるのは当然で、息子は面白くない。ますます現実から逃避する。なんであいつなんだ、なんで俺じゃないんだ。どうして父は俺のことをわかってくれないんだ。そして悲劇が起きる。
それぞれがかけるべき言葉をかけていれば防げた悲劇。

トミーや不良のスタンプの表情はまるきり子供。成長できずだだっ子のまま大人になってしまった感じ。だからって親が悪いということにはならないけれど、悲しいな、あわれだ。
ヴェラは警察前に放置された赤ん坊の世話に苦労するが、子供のために正しい環境を整えることの大切さを実感し、父親として子供の人生に関わる役目を引き受ける覚悟を決める。出番は少なかったけど、ヴェラかっこいいよ。
殺人課の新メンバー、キャットは目立ちすぎず埋もれすぎずの初回、まずまずか。
釈放されたリカルドが家族を呼び寄せデリを再オープンするというラストは、ちょっと出来過ぎな気がしないでもないけどほっとする。一つの家族は壊れたが、もう一つの家族が再生した。店内を走り回る子供たちを見て、フランクも幸せそうだ。

by atsumi-6FU | 2007-09-09 11:43 | wowow系


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