2006年 09月 06日
『Without a trace』S2も来週で最終回。今日のエピソードでジャックはシカゴへ転属願いを出していることをメンバーに告げるのだが、もう200%迷ってる、行く前から後悔してる、行ったら絶対落ち込む、それでも行くのかジャック?! 事件はセリーナ・バーンズという少女が、自分は誘拐されたのではないかと自分の出生について疑問を持ち、確かめてほしいとFBIに調査を依頼するところから始まる。催眠療法による記憶の探索、里子施設の調査、養子縁組斡旋所の調査等を進めるうちに、実の母親、更には父親もわかり、事件の全容がようやく解明される。セリーナは安心して元の暮らしに戻れるのか?『本当の家族』とは何か?誰とどう暮らすことが幸せなのか? 『家族』について悩んでいる今、なぜこの事件なのか。ジャックは仕事に没頭しようとしてもしきれなかったに違いない。自分は家族を取り戻す&やり直すために、生涯の仕事と決めたはずの仕事を捨てようとしている。里子が成長した後、自分の実の親を探す話は現実にも多い。自分を育ててくれた『現在の両親』に不満があるわけではない、もしかしたら実の親は自分を捨てたのかもしれない。でも知りたいどうしても知りたい、でないと自分が今いる場所に自信が持てない。 こういう捜査の最後には必ずしもハッピーエンドが訪れるとは限らない、今回のセリーナは幸いにもいい結果を得ることができた。実の母親はジャンキーだった過去はあるが、今ではまっすぐ生きる魅力的な女性だったし、服役中の実の父親も、娘の幸せを他の何よりも望む人間だった。彼女は安心してバーンズ家に戻ることができた。 そしてジャック。彼は己を殺して妻と娘についていくことが、家族の幸せだとやみくもに思い込もうとしているように見える。本当にそうなのか? 事件の捜査中、幾人もの『親』を見て、心中の葛藤の度合いは更に増しただろう。今回の悪人は養子縁組斡旋所の悪徳氏(『プラクティス』でボビーのいとこでラビだった彼?)のみ、他の親たちは皆誰もが、それぞれのやり方でセリーナを幸せにしてあげようとしていた。幸せの形は様々だ。いっしょに暮らすことがベストと決まっているわけではない。ジャック、行ってほしくないっす…。
by atsumi-6FU
| 2006-09-06 23:30
| NHK-BS系
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